日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴ という、美術の分野に携わってきた方々にインタヴューを行い、口述史料として収集・保存している団体が、2021年に佐々木正芳のインタヴューを行っていただきました。インタヴュアーは三上満良さん、半田滋男さん、細谷修平さん、書き起こしを五所純子さんということです。かなり詳細な内容ですので、ご興味のある方は是非開いてお読みください。
日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴhttps://oralarthistory.org
佐々木正芳インタヴュー①https://oralarthistory.org/archives/interviews/sasaki_masayoshi_01/s
佐々木正芳インタヴュー②https://oralarthistory.org/archives/interviews/sasaki_masayoshi_02/
日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴの概要(HPより引用)
日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴは、美術の分野に携わってきた方々にインタヴューを行い、口述史料として収集・保存している団体です。オーラル・ヒストリーとは、語り手が個々の記憶に基づいて口述した歴史であると同時に、それを学問的な問題として扱う研究のことです。私たちは、日本美術のオーラル・ヒストリーを創設するべく、美術家はもちろん、批評家、学芸員、画廊主、編集者、行政担当者など、広範に日本美術の関係者に対して聴き取り調査を行っています。語り手の生い立ちから現在の活動までの詳細なインタヴューを録音して文書にしたものを公的機関に所蔵し、一般公開して研究・調査などの目的に供することを目指しています。
近年、戦後の日本美術に対する関心が高まり、国の内外で展覧会の開催や研究論文の出版が相次いでいます。しかし、従来の研究が依拠していた文字資料とは別に、戦後の美術をめぐる情報には、当事者の記憶の中にしか存在せず、記録に残さなければいつしか消えてしまうものも多くあります。私たちは、インタヴューを通して口述史料を作成することで、日本の美術をより包括的に研究する環境を整備することを目的としています。
従来の歴史研究において、口述史料は文字史料よりも低い価値を与えられてきました。しかし第二次世界大戦以降、オーラル・ヒストリーは、社会学や人類学などとの交流から歴史学で急速に発展し、美術についても、国立のアメリカ美術アーカイヴが1958年にオーラル・ヒストリーを開始しました。現在では約三千を数えるそのインタヴュー集は、世界中のアメリカ美術研究者にとって欠かすことのできない存在となっています。
私たちのオーラル・ヒストリーもまた、歴史的な関心に基づいてインタヴューを行い、口述史料を残すことで、日本の美術に関する個人的・集団的な記憶を次世代に継承し、その活動を豊かなものにしていく試みです。戦後の日本美術をより多角的に理解し、積極的に評価していくために、こうした聴き取り調査は不可欠な活動であると考え、私たちは日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴを2006年に発足させ、現在にいたるまで活動を続けています。
このサイトで公開されているオーラル・ヒストリーは、あくまでも語り手が個々の記憶に基づいて口述した歴史です。掲載にあたっては、注を入れるなど細心の注意を払っていますが、時として、客観的な事実に反する記述や、立場や価値観などの違いによって意見が分かれる事柄についての発言が含まれることがあります。このようなオーラル・ヒストリーの特徴をご理解いただいた上でご利用下さい。