6/12(火)~常設展では佐々木正芳の初期の作品群と、1950年代の学生時代の作品から1968年から1971年までつづき、その後の佐々木正芳の仕事の方向性を決定付けた「黙劇」シリーズNo.1~9全作品を展示しております。初期の抽象絵画から、次第にスプレーによる技法にのめり込んで行く様が見てとれる展示となっております。
14歳で終戦を迎え、あらゆることに疑念を抱いていた正芳は東北大学在学中にマルクスの思想に出会い、そこに理想を感じていたそうです。しかし当時のソビエトがチェコに侵攻したことで、結局東も西も、右も左も理想からかけ離れたものだと察知し、黙劇シリーズを始めるきっかけになったそうです。制作番号が入っているのはNo.9までですが、その後の制作も「黙劇」シリーズが続いていきます。詳しくは下段のPDFを参照してください。
こちらのの常設展は2か月程度の展示を予定いたしております。また、展示室eでは、佐々木正芳の妻 、佐々木あゆみの初期の抽象作品を展示しておりますので、是非併せてご覧ください。