5/29(水)~6/9(日)に「佐々木美術館6周年芸術祭」が開催されました。
昨年の「5周年記念芸術祭」に引き続き、美術館の5部屋をそれぞれ5人の作家の展示をする企画、今年は展示室aを佐々木正芳、展示室b 佐竹篤也(ガラクタオブジェ)、展示室c ササキツトム(油彩ほか)、展示室d 佐々木徹真(水彩・パステル)、展示室e 斉藤文春(水墨抽象)の5名の作家の作品を展示させていただきました。
今年も昨年と同様に入館料を¥500の特別価格で高校生以下無料での開催となり、連日多くのお客様に来ていただきました。
期間中6/1(土)には、佐々木正芳の米寿のお祝いもかねて「祝!米寿 佐々木正芳を囲んで」のパーティーも開催されました。
今年も力作ぞろいだった芸術祭の展示を簡単にご紹介します。
展示室a 佐々木正芳
展示室b 佐竹篤也
佐竹さんは秋保温泉街で「キッチンtoto」というたい焼きやソフトクリームなどを販売しているお店のオーナーで、カメラ屋さんでもありました。カメラ屋さんのスペースにある「ガラクタオブジェ館」においてあるオブジェを今回お借りしての展示となりました。動きがとってもツボにはまるロボットたちは老若男女問わず楽しんでいただきました。
展示室c ササキツトム
ササキツトムさんは昨年美術館に訪れた際に、是非ここで展示したいと言ってくださり、SARPでのササキさんの個展を拝見し、油彩画で乾かないうちにリズミカルに塗り重ねられた美しい画面に魅了されました。そして今回の展示においてもその空間を演出するこだわりに、感心させられました。今後さらにどんな表現をしていくのか楽しみです!
展示室d 佐々木徹真
佐々木正芳の三男であり、館長の兄でもある徹真はパステルや水彩を用いてリアリズムを追及しています。そしてその中には一貫して「平和」を願うメッセージが込められています。普段感じていることを、様々なモチーフに置き換えて表現されている作品の脇には、徹真の言葉が添えられ、見る人にわかりやすく伝えられました。名前の通り頑固一徹な表現は見ごたえがありました。
展示室e 斉藤文春
水墨抽象というジャンルで、確固たる実績をお持ちの斉藤文春さんに今回芸術祭のオファーをお受けして頂いた際、とても背筋が伸びる思いでした。制作方法や表現方法、そして展示にもこだわりを持っておられる文春さんの作品を展示するということは、こちらも中途半端な気持ちでは作品をお預かり出来ないと感じました。今回は文春さんの20年間の水墨抽象の作品の回顧展ということで、展示室の窓を壁にして、余すところなく展示しました。あくなき探究心で描かれた作品は、緊張感と開放感の絶妙なバランスで奏でられ、森や水の音が聞こえてきそうでした。会期中、舞踏家の千葉郁子さんが文春さんの展示室で踊ってくださる機会があり、また更に空気が広がったような時間でした。
昨年から始まった周年芸術祭ですが、今後も可能でしたら続けていきたいと思っています。そのためには皆様のご理解とご協力をお願いすることもあるかと思います。どうぞ今後ともよろしくお願い致します。ありがとうございました。