仙台シアターラボ シア・トリエ合同公演 Fukusima Meets Miyagi Folklore Project#3 「BABEL」が、6周年芸術祭後の6/15(土)・16(日)の2日間、佐々木美術館の美術館側を貸し切って行われました。
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仙台シアターラボの野々下代表から今回のお話を頂いたときに、奇しくも6周年芸術祭の直後というこれ以上ない日程に、ただならぬ御縁を感じました。
芸術祭後まっさらな何もない美術館に小屋入りし、準備作業が始まり、連日夜10時までの作業と稽古が行われていました。美術館の2階に正芳作品を並べてほしいと野々下氏に頼まれ、演目が渡されました。旧約聖書をもとに制作された「BABEL」は最終的に”分断”がテーマになると説明され、さて、どうしようか。
しかし聖書も正芳作品も人間がテーマなようなもので、結局どんな作品を並べてもしっくりくるだろうと思い、作品をチョイスして時空列順に展示してみました。野々下さんの反応は上々でしたが、一番目立つ壁に「バラ線」か「いきもの」を持ってきてほしいと要求を受ける。しかも一番最後の壁である。悩んだ末誕生から繁栄、滅びて再生、という感じに並べていたので最後に初期の作品「いきもの」を並べて完成しました。
6/15、16の計4回の公演のうち2回見させていただきました。両日ともあいにくの雨でしたが、いつもと違う佐々木美術館を見ることができて、その空間をシアターラボが実に効果的に使ってくれて、新たな可能性を発見することが出来ました。様々な場面が目まぐるしく展開し、時おり織り込まれる笑いと、そして光と音の演出はさすがに目を見張るものがありました。マジックミラーのような半反射透明な壁を使った演出も、人間の裏表を表し、正芳作品にも通じていたように感じました。
今回の「BABEL」の公演でまた多くの方々とつながることが出来、美樹幹としての存在の在り方を再認識することが出来ました。有り難うございました。