「佐々木美術館10周年リレー展」第2弾は「岩渕欣治展」です。岩渕欣治さんと佐々木正芳は、長年自由美術協会の宮城県支部を二人で支えてきた、いわば盟友のような存在で、佐々木美術館では2015 年3〜5月に個展「SAKANAは語る」を開催していただきました。また、古くは正芳が1986〜87年に青葉区一番町で運営した「極星画廊」でも個展をしていただいております。岩渕さんは石巻市出身で在住、主に魚をモチーフにした木版画を制作し、絵画技法の本を出版するなど活躍されておりましたが、佐々木美術館での個展後、2025年7月に脳梗塞で入院し、現在もリハビリ生活を送られております。今回の展示では、リハビリを兼ねて取り組んできたデッサンを中心に、木版画作品も含めて美術館の1階展示室a・bを使い展示いたします。
佐々木美術館10周年リレー展「岩渕欣治 展」
2023年3月29日(水)〜4月23日(日)
10:00~17:00 月曜休館 美術館1階 展示室a-b
「左手足機能不全になって7年。リハビリを兼ねて、1日1枚デッサンに取り組んできました。まもなく2000点になります。そのうち(他の版画作品に加え)百余点を紹介します。」
岩渕欣治
略歴
1953 石巻市生まれ、現在住
1979 武藤野美術大学大学院造形研究科油絵修了。
86〜 自由美術展出品。(85~個展・石巻・塩釜・仙台)
1987 石巻かほく「三陸さかな歳時記」版画挿絵担当 一年間50回。
2000 石巻専修大学新校舎収蔵。「海に集う」(91✕180cm五枚組)
2001 第七回鹿沼市立川上澄生美術館木版画大賞展・準大賞。
個展(エスプ塩釜)
2002 第一回 石巻ふるさと文化基金買い上げ。
第2回 山本鼎版画大賞展(05第3回)
個展 マリンゲート塩釜 石巻文化センター(05)
2003 「いま版画に何ができるか」展。(鹿沼・川上澄生美術館)
個展(雄勝町 •雄勝硯伝統産業会館 08)
カダケスミニプリント 2008、11、14(スペイン)
石巻かほく「木版画に見る魚それぞれ」(7月~04年7月43回)
2004 ふくみつ棟方記念版画大賞展。
個展 岩手・山田町立鯨と海の科学館 横浜・魚市場まつり(05)
仙台・東北工業大学一番町ロビー(06 08 12 13)
2005 第4回飛騨高山現代木版画ビエンナーレ(09第6回)
版画フォーラム 2005 和紙の里ひがしちちぶ展・F東京賞。
(06マルマン賞 08 商工会賞 09 建奨励賞)
2006 第10回浜松市美術館版画大賞展。
刀根山光人記念大賞展ビェンナーレきたかみ。
2007 個展(県民の森中央記念展示ホール・利府町)
2008 本塩釜駅アクアゲート「夢追い人」(157x60cm五枚組)設置。
あるってアート’08(蘭山記念美術館・川越市)
2010 朝日新聞「みちのく魚風土記」連載(3月~11年3月・44回)
2011 3月11日 東日本大震災発生。
2012 木版画大賞コレクション展/わくわく木版画 鹿沼・川上澄生美術館。
2014 木版画大賞セレクション展 鹿沼・川上澄生美術館
2015 個展「SAKANAは語る」秋保の杜 佐々木美術館&人形館
青山ギャラリートークス(自由美術版画グループ展)出品
個展 木刻版画展きんとと杜を往く 仙台メディアテーク
2016 青山ギャラリートークス(自由美術版画グループ展)
個展 作品展「私は此処に居る」 仙台メディアテーク
2017 個展 「海になったSAKANA 岩渕欣治展」長野・朝日美術館
2015年 7月 脳梗塞で入院 リハビリ生活に入る。
自由美術協会会員 日本美術家連盟会員