「佐々木美術館10周年リレー展」いよいよ第4弾は「林範親 展」です。
5月24日より始まったこの展示では、展示室に小屋風の囲いのようなものが中央に位置されています。林範親さんの久しぶりの大作です。4枚の異なる壁がそれぞれ別の空間を作り出していて、その壁の内側には古い冷蔵庫が設置されていて、蝶番やドアノブなどが林さんの作る木製の物にすり替わっています。さらりと見てしまうと、見逃してしまいそうな所にも丹念な林さんの作り込みが見ることができます。
厄介者の雑草や蔦、捨てられたり使われなくなったものや場所など、日常のどこにでもある風景を、廃材や古材を用いて断片的に切り取るような作風は、懐かしさや哀愁を感じ、物質主義への抵抗のようなものも感じることができます。
佐々木美術館10周年リレー展
林 範親 展
日々の暮らしの風景や、なにげない日常の記憶をテーマに、朝の食卓、窓辺のブラインド、フェンス、街なかの自動販売機、駅のコインロッカーやキオスク、見なれた植物などをモチーフに立体作品として発表。風雨に晒された古い木材と、リアルに掘り込んだ物達を、記憶の中の様々なシーンと重ね合わせ1つのイメージとして表現してきた。
2023年5月24日(水)-6月18日(日)
10:00-17:00
月曜休館(祝日の場合は営業 翌日休)
美術館1階 展示室 a
入館料 一般:800円 学生:400円 年間パスポート2,000円
中学生以下無料 *低学年のお子様は保護者同伴でお願いします。
作家在廊予定日:水曜・土曜・日曜