佐々木正芳の追悼展を開催いたします。生前の軌跡を辿り故人を偲ぶ展示です。開催期間中、皆様からの正芳へメッセージを集めたりもしたいと思います。皆様のお越しをお待ちしております。
〜佐々木 正芳が残したもの〜
2024年3月29日、佐々木正芳が逝去しました。正芳は生前数多くの絵画や立体作品を残しました。初期の人体の解体と再構築といった作品、スプレーを使い徐々に具象的な表現となり、政治への不信感や右傾化への不安、ベルリンの壁の崩壊をきっかけに絵筆に戻ってからも、度重なる戦争やテロ、災害に至るまで様々な事柄を作品の題材にしてきました。そこに込められた人類社会へのメッセージは今なお色褪せずに我々に訴えかけています。今回の追悼展では、正芳の残した各年代の作品展示を行います。
また、正芳を偲ぶトークイベントを期間中2回に分けて開催いたします。1回目は正芳の絵画を通して顧みる会、2回目は正芳が行ってきた造形教育を通して、正芳に教わったこと、そしてこれから伝えていくべきことなどを、両日ともに正芳とゆかりのある方をゲストにトークを行います。
「佐々木 正芳 追悼展」
2024年7月10日(水)〜9月1日(日)
10:00~17:00
佐々木美術館全館
月曜休館【8/12(月祝)営業、8/13(火)休、7/28(日)臨時休館】
【トークイベント】
・8月3日(土)
13:00:第1部「正芳の生涯作品を回顧する」解説:佐々木克真
15:00:第2部「正芳との思い出」ゲストトーク
ゲスト
大場尚文 おおば ひさのり
1941年上海生まれ。栗原市で育つ。岩手大学学芸部・特設美術学科卒。元宮城県美術館 教育普及部⻑、元宮城県芸術協会 理事⻑など。
泉市立南光台中学校にて佐々木正芳の子供4人を教える。
佐藤一郎 さとう いちろう
画家。絵画材料学、絵画技術学の研究者である。
1981年より、東京芸術大学教官となり、1999年から2014年に東京芸術大学教授を務め、定年退職後、2014年から2019年まで金沢美術工芸大学大学院専任教授、2019年に東北生活文化大学学長に就任。
佐々木正芳と同じく仙台二高で二宮不二麿に教わる。
有川幾夫 ありかわ いくお
宮城県仙台市に生まれる 東北大学文学部大学院修士課程修了名古屋市博物館学芸課 宮城県美術館建設準備室勤務を経て平成25五年から令和元年まで宮城県美術館館長明治美術学会所属
元木幸一 もとき こういち
1950年宮城県生まれ。1977年東北大学大学院文学研究科博士課程前期修了。 1981年山形大学教養学部に着任。同大学人文学部教授を長年勤め、2016年より 同大学名誉教授。専門は北方ルネサンス美術史。著訳書に『西洋絵画の巨匠12 ファン・エイク』『ルネサンス美術館』(共著)、H・ベルティング『美術史の 終焉』、M・フリートレンダー『ネーデルラント絵画史』(共訳)、『笑う フェルメールと微笑むモナ・リザ』など。エコールノワール美術研究所に少年時代通う。
・8月18日(日)
14:00:造形教育について「園長先生から教わったこと〜」
*両日とも入館者は参加自由。但し参加者多数時は入場制限もあります。
【お別れの会】
7月28日(日)13:00〜 *佐々木美術館は臨時休館
仙台迎賓館 斎苑 本館
仙台市青葉区木町通2-2-13 TEL.022-274-5777
企画:株式会社ササキアートプロジェクト・秋保の杜 佐々木美術館&人形館
助成:公益財団法人 仙台市市民文化事業団